家具づくりの かんがえかた

お客様に「ここでつくりたい」と選んでいただけるように、
製作の根底にある私たちの考えをお伝えします。

ムダにしないこと。

匠龍木工社の家具づくりの根底にあるのは「ムダにしないこと」です。
例えばオーダーメイドキッチン。ご注文を受けてから一品一品、職人が手間ひまかけて製作するため、すぐに手に入る既製品と比べれば値を張ることも多いです。しかし、自分にとって必要な機能だけが揃い、住空間にピッタリとなじむ配置や形状で、日々の暮らしを豊かにするものであれば、その価格や時間は決してムダにはなりません。
一方でどんなに安くても、使い勝手が悪かったり、すぐに壊れてしまうものは結果として高い買い物であり、ムダになってしまいます。
「お客様が本当に必要とする家具をつくる」
そのためには、四角のイメージでご依頼いただいた家具を、三角でご提案することもあります。家族みんなの顔が見えるように円にすることもあれば、隣にいる時間を大切にするために細長いカウンターを取り入れることもあります。お客様のこれまでと、これからの暮らしを想像しながら、ムダのない、必要とされる家具づくりを追求しています。

匠龍木工社が
考える家具づくり

Sustainable

資源をムダにしない。

当社が使用する木材にスタンダードはありません。その都度ご依頼内容に応じて、広く使われているなじみ深いものから色味や質感が特徴的なもの、まだ注目されていない味のあるものまで、使いきることのできる量だけを調達しています。重要なのは、たくさんの種類の中からお客様に最適な素材を探し出すこと。限りある資源だからこそ、どの木材にも無限の可能性があると考え、一般的にはBランク、Cランクと評される木材も積極的に活用し、「匠龍木工社なら良い形に仕上げてくれる」と思っていただけるよう工夫を凝らしています。

Imagination

技術をムダにしない。

当社ではノミやカンナといった昔ながらの道具を使うこともあれば、電動工具で効率良く作業することもあります。どちらがいいではなく、どちらもいい。時と場合によって職人が使いやすいほう、仕上がりが美しくなるほうを選んでいます。機械はあくまで、早さと量を実現するためのもの。会社のものづくりが、機械でできるものだけであってはいけないと感じています。技術という言葉に込められた知恵、工夫、努力をこれからも大切に、手仕事の繊細さを伝えられるものづくりを続けていきます。

Future

想いをムダにしない。

大量生産のキッチンや家具と異なり、私たちのものづくりはお客様のご要望なくして成り立ちません。キッチンでしたいこと、作りたい料理、過ごしたい時間。そしてお客様の暮らしや住まいにとって、キッチンがどんな存在になってほしいか。そうした想いを汲み取り、共に深めていくため、設計事務所や工務店経由のご依頼であっても、私たちは可能な限りお客様と直接お会いし、お話しを伺うようにしています。それはお客様のためでもあり、私たち職人のやりがいにもつながる貴重な時間となっています。